『発達障害者の等身大の姿』
こういう本を待っていました。
構成などについては他の方が書いていらっしゃるので割愛しますが、
この本をお書きになったそれぞれの執筆者の方々の今までの懊悩と、
未来へ向かう強い意志が伝わってくる良書だと思います。
どの方も障害のために(そして世の障害に対する無理解のために)
並ならぬご苦労をされていらっしゃいますが、そこから自分らしい
生き方を模索し、再生への道を歩き出そうと努力されている様子は
とても清々しく、感動的ですらあります。
何より、この本は専門家の手を借りず、8人の発達障害当事者によって
書かれているためか、生身の発達障害者の等身大の姿、そして本当の
声がダイレクトに伝わってきます。こういう本は、今までありそうで
なかったものではないでしょうか。
当事者の方にも、支援者の方にもお薦めしたい一冊です。